体脂肪燃焼のしくみ

2009-01-22

 1.身体メカニズムについての考察

1-1 体脂肪と体脂肪の燃焼のしくみ

脂肪が作られる過程 

○ 食事をする → ブドウ糖が増加 血糖値が上がる → ブドウ糖の量にあわせて インスリンというホルモンが分泌され血糖値をさげる働きをする。

このとき、同時に○ ブドウ糖に由来するグリセロールと遊離脂肪酸から → 肝臓 ・ 脂肪細胞内で  中性脂肪を合成する。という過程が生じる。

だから、糖分の多いもの(甘いもの)を食べると 急激に血糖値が上がり、インスリンが活発化し、脂肪がどんどん合成されるという 悪環境ができて しまう。

○ また、摂取カロリー > 消費カロリー となってしまうと、余分なエネルギーは脂肪となり体内に蓄積されていく。

○ 夜 寝る直前(少なくとも2時間前)に食べると、摂取したカロリーは交感神経の働きにより脂肪として蓄えられることになる。

脂肪細胞について 

脂肪細胞は、胎児期・乳児期・思春期に最大になり、一度増えたら数が少なくなることはない。

 当然、数がおおければ太りやすい体質になる。子供のころから太っている人は、このため太りやすい。

成人してからの肥満は脂肪細胞の増加でなく、脂肪細胞 ひとつひとつの 肥大が原因である。

  体脂肪の種類 

皮下脂肪 …… 皮膚のすぐ下につく脂肪。

内臓脂肪 …… 主に大腸の裏側にある腸間膜と胃の下にある大網という組織につく

褐色脂肪細胞 ……首の後ろ、背中の肩胛骨付近、脇の下、心臓に腎臓のまわりだけに非常に少ないが存在する。40グラム程度。

役割: 寒冷時に熱を発し、内臓を保温、体温を調節。過食時のエネルギー消費。

UCPというタンパク質の働きで中性脂肪を分解し、分解された遊離脂肪酸を燃やして熱として体の外に発散する。

※ UCP = 細胞のミトコンドリアの分子の中にあるたんぱく質で交換神経が刺激されると生産される。交感神経と副交感神経がしっかり切り替わり、UCPたんぱく質が沢山作られるという状態が良い。

白色脂肪細胞 ……全身のいたるところに存在する。いわゆる普通の脂肪細胞。

 体脂肪が燃焼するまでの一連の動き

○ 運動するときに分泌されるホルモン(アドレナリン等)の働きにより脂肪分解酵素が発生。

分解され遊離脂肪酸になる。→脂肪酸は血液中に排泄さる →

赤筋という種類の筋肉に取り込まれ使われる。 →水と炭酸ガスに分解される。

だから赤筋を使った運動、有酸素運動 をすれば効果的にダイエットできるということ。

体脂肪は、 7calの運動で1g燃焼される。つまり1kgの脂肪の消滅には7000kcal必要。

有酸素運動の場合

○ 交感神経が活発になる → 脂肪燃焼を助ける。

○ 運動 20分後から、使用するエネルギーが血液中の糖から、体脂肪へと切り替わる。

筋肉トレーニングによる基礎代謝の増加による場合

生命維持活動(内臓の活動・呼吸・体温調節 etc)に必要な最低限のエネルギーを基礎代謝といいます。

○ 筋肉がつく → 筋肉の維持に長時間 エネルギーが使われる→ 四六時中エネルギーが使われ

続ける → 消費カロリー増大(有酸素運動と同等 またはそれ以上の エネルギーが使われる

脂肪の使われる順番

脂肪は燃焼するのに順番があり、血液中の脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪と、見える部分の脂肪の燃焼は、一番最後。見える形で表れるのに、約3週間~4週間と時間がかかるが、この時期を過ぎれば、見てわかるようになるので、諦めないこと。

脂肪は睡眠中に燃やされる 

基礎代謝により、睡眠中も脂肪は燃焼され続ける。

さらに、眠ってからおよそ4時間後、タンパク質が筋肉になるのを助ける成長ホルモンが脳から最も多く分泌され、筋肉の合成が盛んに行われる。こうして、どんどん脂肪が燃焼される。成果は翌日の朝、体脂肪計つき体重計で確かめよう。

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